『地雷を踏んだらサヨウナラ』戦場カメラマンが遺したアツイ想い。
皆さんは『地雷を踏んだらサヨウナラ』という言葉をご存知ですか?
これは、かつて戦場カメラマンとして活躍していた、市ノ瀬泰造さんが遺した有名な言葉です。
彼のスリリングな生き様は、実写化されたり、書籍として販売されたりしていますが、その存在を知らない人も多いと思うので、本日は彼、市ノ瀬泰造さんについてスポットをあてていきたいと思います。
なぜ彼は、危険を犯してまで戦場の『一コマ』を撮りに行くのだろうか?
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『アンコールワットを撮りたい、できればクメール・ルージュと一緒に。地雷の位置もわからず、行き当たりドッカンで、最短距離を狙っています……』
フリーの報道写真家として2年間、バングラデシュ、ベトナム、カンボジアの激動地帯を駆け抜けた市ノ瀬泰造さんは『アンコールワットを撮るため』に、自らの命を犠牲にしながら、ひたすらシャッターを切り続け、26歳という若さで星になりました。
当時だから彼の生き様を『カッコいい』『憧れる』『すごい』と感じる人は多かったのでしょうが、今なら彼の生き方に疑問を抱く人のほうが多いかも知れません。
なぜなら、自分の命を懸けてまで、仕事や趣味に熱中できる人間は、現代では希少な部類に入るからです。
死は人生のゲームオーバー。それまでに『今』をどう過ごすか。
何かに夢中になれる人って、はたから見ても輝いて見えますよね。きっと彼も、そうだったんだろうなあ、と思います。
死ぬことは人生のゲームオーバーを指すのですが、近年では自らゲームオーバーを選ぶ人が後を絶ちません。
生きているうちに『夢中になれること』を見つけるのが人生のゴール、とまでは言えないけれど、自らゲームオーバーを選ぶよりも『今の自分にできること』に注目して欲しい。
もしあなたが引きこもりがちな生徒さんなら、まずは三食きちんとご飯を食べること。
拒食症でご飯が食べられないのなら、食べられる範囲、水分も摂れる範囲で構いません。
暗い部屋にいるのなら『カーテンを開ける』だけでも良いのです。陽の光を浴びて生活リズムを整えて。
少しずつ、できることから始めませんか?
焦らずマイペース、徐々に復活していきましょうよ。
少なくとも『今』はまだ終わっていません。始まってもいません。
『今』はこれから『あなた自身』が築いていくものなのだから。