ダウン症に対する偏見と差別について。

本日はダウン症という、重い障がいを抱えているお子さんを育てているご夫婦と、その周りの人たちとの関係性についてふれたいと思います。

ダウン症とは?

ダウン症とは、体細胞の染色体が1本余分に存在することで発症する、先天性の障害のことを言います。

多くは第1減数分裂時の不分離によって生じる他、第2減数分裂時に起こるます。これは新生児に最も多い遺伝子疾患とされています。

症状として、身体的発達の遅延、特徴的な顔つき、軽度の知的障害が見受けられます。

ダウン症の子を育てる決意をする家族について

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この記事を読むと、やはり障がいを持つ人に対する偏見は消えないのがわかりますね。

何より母親自身が『障がい児』を産むことによる他人の目を気にして病んでしまったり、産んでからママ友たちに『かわいそうに』なんて言われるとショックですよね。

 

だから障がいをもつ子供が宿ってしまった場合、分かった時点でおろす母親も多いと思います。

しかし、この記事のご夫婦は、事前に障がい児だと分かっていても産む決意をした。それはきっと、とっても勇気のいる決断だったと思います。

 

産んでからも、お子さんを健常な子供と同じように大切に育てている様子は、とても立派ですよね。

中途半端な覚悟じゃ決められない重大な決断をし、様々な困難に立ち向かう姿は、お子さんから見ても、とても格好良いし、誇らしいですよね。

障がいを持つ子に対して『産んですごいね』って言葉は失礼だと思う。

いくら近年福祉制度が整っているからといっても、社会における『偏見の目』が消えることは、まだまだ難しいと思います。

けれど、障がいを持つ人に対して『かわいそう』とか、そういう言葉を投げかける人がいますが、その人に失礼だとは思いませんか?

 

その人だって、好きで障がい者になったわけじゃないのです。その人にだって、健常者と等しく、喜怒哀楽の感情はあるのです。

それなのに、同じ人間なのに、そんなふうに差別される側の気持ちを理解できない人は、悲しいけれど、今後も増えることはあっても消えることはないでしょう。

 

障がい者にとって、そういう人がいるからこそ社会復帰が困難になるのでは?と考えます。障がい者に大きく立ちふさがる壁がこの『偏見の目』だと思うのです。

障がい者が健常者とともに働ける環境作りが今後の課題。

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ゆいまーる佐野店にも、様々な障がいを持つ人が働いていますが、明るい人もいれば大人しい人もいますし、皆さん様々な感情や葛藤を抱えながらも頑張って生活しています。

 

障がいというハンデがあると、どうしても健常者から馬鹿にされたり、見下されたり、そういうことが付き物ですが、それを乗り越えられるように、社会に出ても健常者とともに働けるように、生活をサポートするのが、我々A型事業所の役目だと思っています。

そのためには、利用者さんの立場を考え、適切にサポートする力が必要ですよね。

 

まだ6月にオープンしたばかりの『ゆいまーる佐野店』は、まだまだA型事業所としても小さいし、利用者さんはもちろん、職員たちも、まだまだ環境に慣れることでいっぱいいっぱいな部分もあります。

それでも毎日みんなが笑って過ごせる日を願い、お互いの心や身体の健康を考慮し、利用者はもちろん、職員も含めて『みんな』が明るく楽しく働けるような『環境作り』を今後の課題として、第一に考えていきたい、と、そんなふうに私は考えています。